くちづけのその後で

「てか、親には朱莉の事を紹介するって、もう言っちゃってんけどな」


戸惑っているあたしに、颯斗は小さく笑った。


「え……?」


「海斗の事も言ってあるし、朱莉は何も心配せんでイイから」


「でも……」


あたしは、スヤスヤと眠っている海斗を見た。


「俺は朱莉と真面目に付き合ってるからこそ、親にもちゃんと紹介したいねん!」


最初は戸惑っていたあたしも、颯斗に必死に説得されて…


「な?」


結局、彼の両親に会う事にした。