くちづけのその後で

「俺が全部消したる……」


颯斗はどこか苦しげに呟くと、もう一度あたしの唇を塞いだ。


恐くないって言えば、きっと嘘になってしまう。


不安や恐怖心はある。


だけど…


それ以上に、颯斗に抱かれたい気持ちが強いんだ。


「朱莉、好きやで……。柔らかい唇も、二重の目も、白い肌も、ふわふわの髪も全部……」


颯斗はあたしの額にキスをした後、ゆっくりと唇をずらしていった。


瞼、鼻、頬…。


あたしの顔のパーツまで、優しいキスで愛してくれた。