勢いよくドアを閉めて、唇をきつく噛み締める。


早川さんの言葉に、すごく腹が立った。


何で……?


何で、早川さんにあんな事言われなアカンの……?


海斗の父親…。


つまり、あたしに旦那がいない事は事実だけど…


だからと言って、早川さんに話す筋合いは微塵も無い。


早川さんなんて、ただ隣に住んでるだけの人やん……


勘違いかもしれないけど、早川さんはあたしに好意があるようにも見えた。


だけどあたしは、彼に嫌悪感を抱いていた。