くちづけのその後で

施設に入って1ヶ月目くらいまでは、毎日のように泣いていた。


だけど…


亜由美や施設の皆と接していくうちに、少しずつ泣かなくなっていった。


あたしがお世話になった施設は、“施設”と呼ぶには小さ過ぎる所で…


施設長をパパ、施設長の奥さんをママと呼んで、二人を本当の両親のように慕い、子供達も本当の兄弟みたいに仲が良かった。


そんな環境が、あたしを元気付けてくれたのかもしれない。


中学二年になる頃には、すっかり元の明るさを取り戻していた。