くちづけのその後で

颯斗の様子を見ていると、野菜を切っている手付きがすごく危なっかしくて…


「ちょっ……!颯斗、危ないって!」


あたしは、思わずそう叫んでしまった。


「大丈夫やって♪」


「アカン!怪我するやん!」


得意気に笑った颯斗の手を無理矢理制して、彼から包丁を取り上げた。


「俺が本気出したら、玉葱くらい切れるって!」


「ダーメ!めっちゃ危ない!傍で見てたらヒヤヒヤするもん!」


不服そうな颯斗に眉を寄せ、玉葱を微塵切りにした。