くちづけのその後で

スーパーに着くと、あたし達は手を繋ぎながら店内を廻った。


「何か新婚みたいやな♪」


「えっ?」


不意に颯斗が発した言葉が、あたしの心を甘く優しくくすぐった。


「めっちゃ楽しい♪」


「そっか……」


あたしが伏し目がちに呟くと、颯斗はニッと笑った。


「朱莉、照れてるやろ?」


「別に照れてへんし!」


颯斗には、すかさずそう言ったけど…


本当は少しだけ照れ臭かったし、それ以上にすごく嬉しかった。