くちづけのその後で

あたし達は、バスで地元にある映画館に向かった。


窓際に座ったあたしは、時々外の景色を眺めたりしながら、颯斗と他愛のない話をしていた。


来週から夏休みに入る彼は、本格的に受験勉強をしないといけなくなる。


だから…


きっと、また会える時間が減ってしまう。


その事に寂しさを感じながらも、颯斗と一緒に過ごせる事の幸せを深く噛み締めていた。


「朱莉、降りるで」


「うん」


15分程で映画館の近くの停留所に着き、あたし達はバスを降りた。