くちづけのその後で

「てか、来るの早かったやん!まだ9時過ぎやで?」


「ん?」


朝が苦手な颯斗は、絶対に遅刻すると思っていた。


あたしが悪戯っぽく笑うと、彼が優しい笑みを浮かべた。


「朱莉に早く会いたかってん♪珍しく早起きしたしな!」


「あたし、颯斗は絶対寝坊すると思ってた!」


「アホか!俺だって、大事な日くらいちゃんと起きれるわ!」


「そっか♪」


「ん。じゃ、行こか♪」


笑顔で頷くと、颯斗はあたしの手を引いてゆっくりと歩き出した。