くちづけのその後で

聞き慣れた声にハッとして、慌てて振り返った。


「颯斗……」


すぐ後ろに立っていた颯斗は、あたしの前にいる早川さんを見た。


「知り合い?」


「お隣に住んでる、早川さん。たまたま会ってん……」


あたしは、颯斗に早川さんの事を紹介した。


「そっか」


颯斗は小さく頷いた後、早川さんに頭を下げた。


「……もしかして、朱莉ちゃんの彼氏?」


「あ、はい」


早川さんの質問に小さく答えると、彼が目を大きく見開いた。