くちづけのその後で

「何もいらんよ♪」


「え〜っ!!朱莉は、毎年そう言うからなぁ……。遠慮深いって言うか、張り合いがないって言うか……」


亜由美はため息混じりに呆れていたけど、あたしはクスッと笑った。


「今年の誕生日は、颯斗が祝ってくれるねん♪」


「あっ、そっか♪」


笑顔で納得した亜由美に笑みを返し、更に続ける。


「しかも、二人きりで♪」


「えっ!?マジでっ!?じゃあ、海斗はどうするん!?」


驚いている亜由美に、順を追って説明を始めた。