くちづけのその後で

「可愛いな♪」


海斗の寝顔を見つめながら、颯斗が微笑んだ。


「ありがと♪」


「まぁ、俺的には朱莉の方がもっと可愛いねんけど♪」


そう言った颯斗が、悪戯な笑みを見せる。


彼に『可愛い』って言われる度に、あたしは照れてしまって…


「可愛くないし……」


こんな風に、可愛いげの無い言い方しか出来なかった。


「朱莉のそういうとこも可愛いねん♪」


あたしが何を言っても、颯斗は結局そんな風に言ってくれるんだけど…。