くちづけのその後で

「朱莉♪」


そんな事を考えていると、後ろから颯斗に呼ばれた。


「うん?」


パッと振り返ると、彼があたしを抱き締めた。


「どうしたん?」


「別に♪」


「そんなんしてたら、ケーキの用意出来ひんやん……」


「イイやん♪」


「てか、海斗が見たらビックリするやん!」


「ちょっとだけやから、大丈夫やって♪」


「もう……」


あたしは口先だけで拗ねた後で小さく笑って、颯斗の腕の温もりを感じていた。