くちづけのその後で

海斗の様子を見ていたあたしは、重要な事を思い出して…


「颯斗……」


心が沈んでいくのを感じながら、海斗と一緒に絵を見ている颯斗を呼んだ。


「どうしたん?」


彼は訊きながら、あたしに柔らかい笑顔を向けた。


あたしは、この笑顔が好き。


だけど、今はそんな事に気を取られている場合じゃなかった。


「あたし……」


「何?」


「プレゼント、用意出来てないねん……」


笑みを浮かべたままの颯斗に、小さく告げた。