くちづけのその後で

「恐いねんもん……」


「……何が?」


呟くように零したあたしに、西本君が優しく訊いた。


「何もかもが……恐い……」


「うん……。じゃあ、一つずつ言って。ちゃんと全部聞くから……」


西本君の言葉は、本当に優しい。


彼に髪を撫でられていると、少しずつ落ち着いていくのがわかった。


彼の手の温もりが、あたしの心まで温めてくれる。


ほんの少しだけ安心感を覚えたあたしは、小さく深呼吸をしてからポツリポツリと話を始めた。