くちづけのその後で

一瞬だけ不安そうな表情を見せた西本君は、何かを考えるように眉を寄せてあたしの瞳を真っ直ぐ見つめた。


「何で?」


「何で……って……」


そう言われても……


言葉に詰まったあたしは、西本君の視線から逃げるように俯いた。


21歳のあたしと、まだ17歳の西本君。


あたし達が付き合うのは、安易な事じゃない。


ましてや、あたしには海斗(コドモ)がいるから…。


好きって気持ちだけで付き合える程、世の中が甘くない事は充分わかっていた。