くちづけのその後で

「好き……」


伏し目がちに想いを零すと、西本君がクスッと笑った。


「何?聞こえへんねんけど♪」


目が合った彼は、意地悪な笑みを浮かべている。


「うっ、ちゃんと言ったやんっ!!」


強く言い放つと、西本君はあたしの耳元で甘く囁いた。


「もう一回……」


「無理……」


「朱莉……」


「無理やもん……」


「朱莉……。言って……」


西本君に耳元で囁かれる度に、あたしの胸の奥がキュンキュンと鳴いていた。