くちづけのその後で

「はい♪」


ジュースの入ったコップを、ローテーブルに置いた。


「ありがとぉ!」


口の周りにチョコクリームを付けた海斗が、ケーキを頬張りながら笑顔を見せた。


「朱莉、大丈夫?」


亜由美は、海斗の様子を窺いながら耳打ちして来た。


「うん!ちょっとスッキリしたし、大丈夫♪ありがと!」


あたしは心配そうな彼女に小さな笑みを向け、大きく頷いた。


「そっか♪」


あたし達が顔を見合わせて微笑んだ時、携帯が鳴り出した。