くちづけのその後で

「海斗、寝てるやん……」


残念そうに言った亜由美に、小さな笑みを向ける。


「うん。でも、もうすぐ起きると思うで♪」


「寝てても可愛いけどね♪」


亜由美はそう言いながら、あたしに紙袋を渡した。


「ん?何これ?」


「朱莉の好きなカフェのケーキ♪」


「マジで!?ありがとー!めっちゃ嬉しい♪」


「朱莉はモンブランで、海斗はチョコケーキやからね♪」


「さすが亜由美♪」


あたしは笑顔で言って、紅茶を淹れた。