くちづけのその後で

「朱莉が不安に思ってる事、全部取っ払って考えて……。俺だけを見て、考えて欲しい……」


西本君の声がいつもよりも低くて、あたしの耳にやけに甘く響いた。


彼の瞳に見つめられて、胸がドキドキする。


「朱莉……」


西本君が低くて切ない声で、あたしを呼んだ。


そして…


西本君は右手であたしの手を優しく握って、左手であたしの頬にそっと触れた。


「俺が守るから……」


いつの間にか、あたしの頬が熱を帯びていた。