くちづけのその後で

「何で?」


「何で……って……」


あたしはすぐ傍でスヤスヤと眠っている海斗を見た後、ため息混じりに口を開いた。


「だって、絶対おかしいやん!シングルマザーのあたしが、高校生の西本君と付き合うなんて!」


そう答えたあたしに、西本君は不思議そうにしながら首を傾げた。


「どこが?」


「どこが、って言われても……」


西本君から投げ掛けられた疑問に戸惑いながらも、また口を開いてこう言い放った。


「“どこか”とかじゃなくて、とにかく全部おかしいし!」