くちづけのその後で

様子を窺うように首を傾げていた西本君が、真剣な眼差しであたしを見つめた。


「……子供がおるから、恋愛は出来ひんって事?」


彼の言葉に、ゆっくりと小さく頷く。


「理由は、ほんまにそれだけなん?他には何も理由はないん?」


念を押すように訊かれたあたしは、すごく戸惑ってしまった。


確かに、子供がいるから恋愛に対して慎重になっているって言うのは、嘘じゃない。


だけど…


それ以外には全く理由が無いと言えば、きっと嘘になってしまう。


だって、あたしは…。