布団の上で横になった途端、海斗はぐっすり眠ってしまって…


いつもみたいに、添い寝をする必要も無かった。


「飲み物、何がイイ?」


コートを脱ぎながら訊いて、西本君を見た。


「何でもイイで」


「じゃあ、ホットコーヒーでもイイ?」


「うん♪」


「すぐ淹れるから、狭いけど適当に座ってて」


「了解♪」


西本君の返事を背中に受けたあたしは、キッチンに置いてあるポットでお湯を沸かし、食器棚からコーヒーカップを取り出した。