くちづけのその後で

「あたしなんかが母親で、海斗が可哀相やなって……」


あたしは自分が考えていた事を、ありのまま告げた。


何でこんな事言ったん……?


誤魔化す事も出来たやん……


心の中ではそんな風に呟きながらも、西本君の言葉を待っている自分(アタシ)がいる。


『そんな事ない』って、否定して欲しいと願って…。


矛盾している自分の心に大きな戸惑いを感じていると、ずっと黙っていた西本君が再び立ち止まった。


そして、彼はあたしを見つめ、眉を寄せながら口を開いた。