くちづけのその後で

保育園に着くと、すぐに教室に向かった。


「じゃあ、ママはお仕事に行くから」


「うん!」


「イイ子にしててね!」


「はぁ〜い!」


海斗は笑顔で頷いて、友達の方へと走って行った。


その姿を確認してから急いで保育園を後にし、仕事場に向かいながら海斗の事を考えていた。


最初は泣きながら保育園に通っていた海斗を預ける事に、ずっと心が痛んでいたけど…


今では毎日楽しそうにしてくれていて、心底ホッとしていた。