くちづけのその後で

「俺が絶対見付けて来るから、安心してな♪」


フワリと微笑んだ西本君が、あたしの頭を優しく撫でた。


「朱莉さんは海斗の母親やねんから、泣いてたらアカンで!な?」


「っ、うん……」


深呼吸をしてから彼の言葉に頷いて、手の甲で涙を拭う。


「海斗が戻って来たら電話してな!」


「うんっ……!」


西本君はニコッと笑うと、あたしに背中を向けて走り出した。


あたしは彼のダウンをギュッと抱き締めながら、さっきのベンチに戻った。