くちづけのその後で

さっきまで海斗が遊んでいた広場の付近を探しても、海斗の姿はどこにも無かった。


大きな不安に襲われて、頭が真っ白になっていく。


もし、海斗に何かあったら……


その事ばかりがあたしの頭の中を駆け巡っては、心の中の不安を煽(アオ)る。


「海斗、おった?」


走り寄って来た西本君に尋ねられ、首を小さく横に振った。


「どうしよ……。あたしがっ、ちゃんと見てへんかったから……っ!」


そう言ったあたしの瞳には、大粒の涙が溢れていた。