くちづけのその後で

「嫌い……じゃない……」


手を握られた事に驚いて西本君を見たけど、やっぱり気まずくて視線を逸らした。


「じゃあ、好き?」


「えっ……?」


“好き”って……


心の中で呟いた言葉に戸惑いながらも、口を開いた。


「ふ、普通……」


「普通はナシ!正直に好きか嫌いかで答えて」


西本君の口調は穏やかだったけど、その言葉は強引だとすら思えてしまう。


「そんなんずるいやん!」


強い口調で言った後、彼の手を振り払った。