くちづけのその後で

「友達と行くつもりやったんじゃない?ほんまにイイの?」


「まさか!俺は、朱莉さんと海斗と一緒に行きたいねん♪だからめっちゃ嬉しいし♪」


「そっか……。ありがと」


「いーえ♪てか、男同士で行くなんて考えてへんかったわ……。想像したら、何か気持ち悪い……」


西本君の言葉に思わずクスッと笑うと、彼も嬉しそうに笑った。


電車がホームに入って来ると、海斗はキラキラした笑顔ではしゃいでいた。


あたし達は電車に乗り込み、海斗を挟んで三人で並んで座った。