くちづけのその後で

「じゃあ、行こっか……」


「うんっ♪」


あたしが言うと、玄関のドアの前で待っていた海斗がニコニコと笑って頷いた。


「今日は駅まで歩くからね!」


「うん!かいと、がんばる〜!」


家を出たあたし達は、駅に向かってゆっくりと歩き出した。


駅までは距離があるけど、機嫌が良い海斗は楽しそうに歩いていた。


そして、家を出て15分後。


やっと駅に着いたあたし達は、西本君との待ち合わせ場所の改札口に向かった。