くちづけのその後で

「え?あっ……!」


あたしは目を見開いた後で、慌てて手で頬を拭った。


それから海斗の頬に着いた泥も拭って、西本君を見上げた。


「まだ着いてるし♪」


彼はクスクスと笑いながら、長い指先であたしの頬を軽く払ってくれた。


「ありがと……」


その瞬間、何だか恥ずかしくなって俯いてしまった。


「いーえ♪」


西本君は、笑顔であたしの顔を覗き込んだ。


「じゃ、遊ぶか♪」


そして、満面の笑みで言った。