くちづけのその後で

「ママ!なに?」


「あっ、えっと……」


海斗に手を引っ張られたあたしは、海斗に視線を合わせる為にしゃがんだ。


「海斗、“何”じゃなくて、“誰”って言うねん。この間も教えたやろ?わかった?」


あたしが笑顔を見せながら優しく問い掛けると、海斗は小さく頷いた。


「だれぇ?」


「う〜ん……」


「ママのおともだち?」


「えっと……」


あたしはチラッと西本君を見上げた後、また海斗を見ながらゆっくりと口を開いた。