くちづけのその後で

「ママ!みて!おやまー!」


「あっ、上手に出来たやん♪」


「うん!」


海斗が作った砂の山を褒めて、笑顔を向けた。


「とんねるしゅる!」


「トンネル?」


「うん♪ここにあなつくる!」


ニコニコ笑顔で山の下の方を掘り出した海斗の顔に泥が着いていて、苦笑しながらそれを軽く払った。


「海斗、お顔にいっぱい泥着いてるやん!洗いに行こっか?」


だけど…


海斗は、あたしの言葉を聞かずにそのまま遊び続けた。