「なぁ、朱莉さん。明日って仕事休みやんな?」


「え……?うん……」


西本君に尋ねられて、小さく頷いた。


「じゃあさ、明日の10時にそこのコンビニの裏の公園で待ってるわ!」


「へっ?」


「子供も絶対に連れて来てな♪」


西本君は一方的に言ってニカッと笑うと、クルッと背中を向けて走り出した。


「ちょっ、西本君!」


慌てて声を掛けたけど、彼は止まってはくれなくて…


その場に取り残されたあたしは、呆然と立ち尽くしていた。