くちづけのその後で

翌日も仕事を終えて裏口から出ると、やっぱり西本君が待っていた。


「あ、お疲れ♪」


笑顔を向けた彼を見ながら、あからさまに眉をしかめてしまう。


「……悪いけど、もう待ち伏せするのやめてくれる?」


「えっ?」


冷たく言い放った直後、西本君の表情が暗くなっていったけど…


あたしは深呼吸をしてから、ゆっくりと口を開いた。


「からかってるつもりなんかもしれんけど……」


そしてそう前置きして、西本君の瞳を真っ直ぐ見つめた。