くちづけのその後で

「待ち伏せ……?」


確かに、西本君の行為はそう呼ぶのかもしれない。


だけど、自分では予想もしていなかった言葉だったから、思わず小首を傾げてしまった。


だって…


鼻を真っ赤にして、あたしを待っていた西本君…。


もし興味本位だけなら、この寒空の下で誰かを待つ事なんて出来ない。


少なくとも、あたしはそうだから…。


「じゃあ、そこのコンビニまでならイイですよ……」


あたしは、自然と零れた笑みを西本君に向けながら言った。