くちづけのその後で

「あっ、送ります!」


そう言った西本君が、あたしの隣に並んだ。


「はい!?」


聞き間違えたんかな……


当たり前に、そう思っていた。


だけど…


「冬の夜道は特に危ないんで、家まで送ります!」


西本君は、満面の笑みでキッパリと言い直した。


「イイです……」


あたしは迷わず、だけど控えめに即答した。


正直、そんな事を言われても困る。


だって西本君の事は全然知らないし、信用だって出来ないんだから…。