くちづけのその後で

「訊きたい事があって……」


「え?」


治療の事かな……?


もしそれなら失礼な事を考えてしまったと反省しながら小首を傾げると、西本君が笑顔のまま続けた。


「名前、教えて下さい!」


「名前……?」


不思議に思いながら、彼を見上げた。


「“お姉さん”って呼んだら、何かよそよそしいし……」


西本君は、頭を掻きながら言った。


納得出来るような、出来ないような言葉…。


あたしは、微妙な気持ちに包まれながら口を開いた。