くちづけのその後で

「あっ、お疲れ様です♪」


「西本、さん……」


あたしに気付いた西本君が、満面の笑みで駆け寄って来た。


何……?


何でいてるん……?


怪訝に思いながらも、相手は患者だからと自分自身に言い聞かせて笑顔を繕う。


「どうかされましたか?」


本当なら、無視したい。


だけど、裏口から出ると入口の前を通過するしかなくて、相手が患者である以上は素通りする事も出来ない。


西本君はニッコリと笑うと、ゆっくりと口を開いた。