「あ、ごめん。
俺、安達っていうの」

「…………」

俺、今自分でもわかるぐらい何を言いたいのかわかんねぇぐらい天パってる。

「菊地と言います。
よろしいですか?」

立ち去ろうとする。
俺の事、覚えてないんだったら、俺ただの絡んでる奴になってるよな。

ああ、でもやっぱいい。
俺ってやっぱ見る目あるかも。

「俺、菊地さんに一目惚れした。
付き合ってください」

春の暖かい風が吹いた。




●end………?●