「レモンとするめとビーフは良いですね。いくらは美味しくないかも。くせがありますね」

「参考になるな。助かったよ」


「そういえば、電話番号わかりましたか?」

「あ。エリコのか」

ヒトシが気まずそうな顔をする。

「忘れてたんですね」

「すまない……」

「ここに無いんですか」

「うちにあるんだ」

「ヒトシの家に?」

「良かったら、うちに来るか?」