自宅に戻った私は、まずバスタブにお湯を張った。

お気に入りのバラの香りの入浴剤を入れて、湯槽につかると、私は今日の出来事を一つ一つ思い出していった。

久々に会った由美子さんのこと。

ヨッチーの遺書のこと。

エリコのこと。

そして、ヒトシのこと。

今までにない、密度の濃いイブだった。

死んだ二人のことや、ヒトシのことを考えているうちに、胸がいっぱいになってきて、涙がこぼれた。

まさに胸きゅんだ。


私は、お風呂から出て、ドライヤーで髪を乾かすと、そのままベッドに倒れこんだ。

今夜はヒトシのことだけ考えて眠ろう。