『ヨッチーの遺書』


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ぼくは臭く汚い人間です。

顔を見るのも不愉快。

以前から、早く死んで欲しいとずっと言われていました。

私は最初、どうしてみんながそんなことを言うのか理解できませんでした。

でも、今はよく解ります。

今まで迷惑をかけてすみませんでした。

私はずっと悩んでいたのです。

悩めば悩む程、わからなくなり、私は孤独になりました。

一生だれからも好かれない。

悩みぬいた結果、一つの結論に辿り着きました。

この世には、私を理解してくれる人間は誰一人いない。

私の罪を許してくれる人間も、どこにもいない。

私は死を選びます。

生きる自由と、死ぬ自由。

誰にでもある権利です。


由美子、忠。

お父さんは先に行きます。

天国で会いましょう。


さよなら。

そしてごめんなさい。