おにぎり丼。

工場を出て、再びバスに揺られて、私はホテルに戻った。


水着に着替えて、プールで泳いだ。


ホテルのSPAでマッサージを受けると、もう夜だった。



部屋に戻ると、生臭い臭いがした。




臭っていたのは、昼間私が着ていた服だ。



ゴムの加工工場で臭いが付いたのだろう。


鼻が慣れてしまって、さっきまでは服が臭いことに気づかなかった。



服を畳んでいるとき、私は、あることに気づいた。



この生臭い臭いは、オカマから発せられていた臭いと同じだった。


あのオカマも、ゴムの工場で働いているのだろうか。