次の日。

私がまず最初にしたのは、鍵屋を呼んで、玄関の鍵を付け替えることだった。

痛い出費だ。


水色男の侵入は、玄関からだと思われた。

ドアに鍵をこじ開けた形跡はなかった。

おそらく、鍵を開けて入ってきたのだろうという結論になった。

鍵はどこで手に入れたのか、という疑問はすぐに解けた。

少し前から、姉のキーケースが行方不明になっていたのだ。

家の中のどこかにあるものだと思って、特に気にしていなかったが、おそらく、姉の鍵を持っているのは、水色男だ。


外にいるときに、こっそりカバンから抜き取ったのか、姉が落としたものを拾ったのか、わからないが、こうやって鍵を開けて侵入してきたということは、鍵が水色男の手に渡ったと考えるのが自然かもしれない。