「そうなんだ。 ね?一緒に帰らない?」 宇多野さんはタクミくんのこと知っているはずなのにアタシに気遣ってなのか何も聞かない。 「・・・ありがとう。でもアタシ今日、用事あるから」 「そっか。じゃ、また今度ね」 そう言って彼女はアタシに手を振って行った。 そしてアタシも同じように手を振って彼女を見送る。