ウソナキ。


そしたらなぜ?

どうして?

あのときアタシのこと好きだって言ったの?

アタシのどうしようもない表情を見てケイコさんは言った。

「そんな顔しないで?・・・ミライちゃん・・・
生きているアタシたちは・・・タクミの分も幸せにならなくちゃいけないと思うの・・・」


アタシは目を伏せて首を左右に振る。