どれくらいの時間、 そうしていただろうか。 「・・・ミライ」 彼のアタシを呼ぶ声に我に返ってドキっとする。 アタシは真っ赤になって慌てて彼から離れる。 そんなアタシを彼は微笑んで見つめる。 「ケイコさん、遅い・・・からやっぱちょっと見てくる」 恥ずかしさでいっぱいになってさっきと同じ言葉を繰り返しアタシは病室を出る。