「今日は少し気分がいいんだ。 一緒に中庭を散歩しないか?」 タクミくんが笑顔でアタシに話しかける。 アタシはそれでもちょっと心配になる。 「熱は?大丈夫?」 「心配性だね。 本人が大丈夫って言ってるから大丈夫だよ」 そう言いながら彼はベッドから起き上がりハンガーにかけていた上着を肩にかける。