ウソナキ。


顔色が悪い・・・。


「早く。先生を・・・」

アタシがそう言ってナースコールのボタンを押そうとしたとき

彼がアタシの手を止めた。


アタシの腕を掴む彼の手には力が入っている。

苦しいっていう思いが伝わってくるように。


「大丈夫。・・・こういうのは昔・・・から・・・よくあるから。
少ししたら、薬飲んだら・・・おさまるから」