「最近、表情が柔らかくなったね」 宇多野さんがアタシに話しかける。 アタシはその声に気づいてカラダを起き上がらせようとする。 「あ、いいよ。そのままで」 今日はなんだか気分の悪くて5時間目から保健室で寝ていた。 でもそれでも教室へ行く回数は増えた。